対談 CROSS TALK 女性管理職から見たENEOSウイング

PROFILE

SACHIKO NISHIMURA 西村 佐智子保険部 業務管理課(※2021年取材時点)/2014年入社
愛知県名古屋市出身。中京大学を卒業後、保険代理店で勤務し、2014年に中途採用でENEOSウイングに入社。前職での経験を活かして保険業務に幅広く携わる。2019年に業務管理課の課長に昇格。仕事では「プロ意識」を大切にしながら業務にあたっている。

PROFILE

NORIKO TANAKA 田中 紀子教育部 教育推進課(※2021年取材時点)/2003年入社
三重県四日市市出身。四日市西高校卒業後、セルフ東日野SSにてアルバイトを始め、その後正社員に。2019年3月までSS各店で勤務し、マネージャー補佐、マネージャーを経験後、2020年4月に教育部へと異動した。現在は教育部教育推進課の課長を務めている。

PROFILE

MAI YAMAMOTO 山本 麻衣総務部 秘書課(※2021年取材時点)/2011年入社
愛知県名古屋市出身。金城学院大学卒業後、新卒でENEOSウイングに入社。入社後は総務部総務課などで勤務後、2016年から1年間の産後・育児休業を取得し、2017年5月に職場復帰した。2021年7月、総務部秘書課の課長に昇格。
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現在の仕事について

西村私が課長を務めている保険部業務管理課は、社員向けの自動車保険の販売や保全業務、法人向けの保険加入、補償内容の見直し、事故対応などを行う部署です。私は入社以来、ずっとこの部署で勤務しており、管理職になる以前は、団体扱自動車保険の業務をすべて一人で担当していました。現在はこの担当を部下に引き継ぎ、保険業務の指導を行いながら、社有車やSS、社宅関連の法人向け保険の業務などをメインに行っています。

田中私が所属する教育部教育推進課は、最近立ち上がったばかりの部署です。SS職の入社1年目から3年目の若手社員に対し、平等な教育の機会を提供することを目標に掲げています。従来の社員教育は、現場の上司や先輩によるOJTが中心でした。そこで、誰もが一定レベルの教育を平等に受けられる環境を作るため、研修カリキュラムの整備などを行っています。

山本私が課長を務めているのは総務部秘書課です。多忙なスケジュールをこなす役員の皆さんが、円滑に業務を遂行できるようにサポートするのが私たちの役目です。例えば、社外からお見えになったVIPへの対応のほか、取締役会、株主総会などの重要な会議、日々の事務作業や各種手続きなど、幅広い業務を担当しています。経営者をサポートする重要な役割を担っているだけに、責任の大きさを感じながら業務にあたっています。

西村課長職に昇格した時は、初の女性管理職という事もあり、周囲の視線を気にした時もありましたが、「人一倍きちんと仕事をしよう」と心に決めました。仕事に対して改めて真剣に向き合おうと考える機会となりましたね。

田中私が課長昇格を打診された時は、正直、「え?私が?」という感覚でしたね。そもそもずっと現場勤務で、本社で勤務すること自体が初めてでしたから。西村さんや山本さんよりも驚きの度合いが大きかった気がします。全く想像していない未来が突然やってきた、という感じでした。「つなぎを脱ぐ時が、来るんだ」と。

西村そのコメントはなんだかカッコイイですね(笑)。

田中そうですか(笑)。しかも私の場合、新たに立ち上がる部署だったため、試行錯誤の連続でした。そんな中でも、自分が現場にいた時には「どんな研修を受けたかったか?」「何を学んでいればもっと成果をあげられたのか?」を思い返しながら、よりよい研修を組み立てられるように頑張っています。

山本私も本当に手探りの状態ですね。総務課での経験が長く、これまで秘書の経験はほとんどありませんでした。そのため、部下はもちろん、他部署とも上手くコミュニケーションを取りながら、まずは目の前のことをこなすのに必死、といった感じですかね。

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日々大切にしていること

田中私が常に心がけているのは、「皆さんの意見を尊重すること」です。どれだけ私のやり方を指導しても、実際に作業をするのは、現場で働いていらっしゃる皆さんです。頭ごなしに自分の考えを押し付けるのではなく、最終的に目指すゴールをきちんと示したうえで、できる限り主体性を発揮して仕事に取り組める環境を作ってあげたいと考えています。

西村私も田中さんと同じように、部下たちの自主性を大切にしたいと思っています。経験が浅い部下を見ると、「私が仕事をした方が早いし、確実だ」と思う瞬間もありますが、そんな際もぐっとこらえ、自分は手を出さないようにしています。部下を信頼するということですね。

山本西村さんと似ていますが、部下一人ひとりが持つ個性を大事にしてあげたいと思っています。例えば、「この人はコミュニケーション力が長けている」「この人は話すのは苦手だけど、一つのことに打ち込む集中力がある」といった個性を見つけ出し、きちんと理解したうえで仕事を任せてあげられるように心がけています。

西村山本さんの考えはとても共感できます。なぜなら、「まだ難しいから」という風にいつまでも仕事を任せずにいたら、部下も成長の機会を得ることができませんし、私自身もいつか手一杯になり、マネジメントができなくなってしまいますもんね。お二人は管理職に必要なことは何だと考えていますか?

山本管理職に必要なことを挙げるとするなら「自信」ですかね。社内には、もっとキャリアの長い男性社員もたくさんいる。そのなかで年齢が若く、女性である私が管理職を務めるためには、管理職に選ばれた自分に自信を持つことが必要かなと思っています。

田中私も山本さんに近いかもしれません。現場ではこれまでも男性と区別なく働いてきましたから、「女性」という部分をあえて意識せず、一人の管理職として自信を持つことが大事だと思います。そのうえで、女性ならではの洞察力を発揮し、目配り、気配り、心配りを大切にしながら、部下から「この上長でよかった」と思われるように頑張ろうと思っています。

西村男性が多い会社だからこそ、田中さんがおっしゃるように、女性の視点がとりわけ大事だと感じることが多いですね。年を追うごとに女性の活躍の場が広がっていると実感していますし、ENEOSウイングの成長の原動力になっていけるといいなと思います。

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会社の魅力・今後の目標

西村ENEOSウイングの特徴は、社員とその家族を大切にしてくれる点だと感じます。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクが入手困難になった時は、いち早く社員に配布してくれたり、ワクチン接種についてもスピーディーに職域接種を始めてくれたりと、とにかく社員のことを第一に考えてくれている。そこが一番の魅力だと思います。

田中私も同意見ですね。社員の家族まで大事にしてくれるのが本当にありがたいです。私は長年SSで勤務していて、家族から「ガソリンスタンドの仕事を何歳まで続けるの?」と心配されたこともあったのですが、仕事での頑張りを評価され、ご褒美として家族を大相撲観戦に連れていくことができた時には「いい会社だね」と言ってもらうことできました。家族にも自分の頑張りを見せられる機会があるのはいいなと思います。

山本私は社員同士の仲の良さが魅力だと思います。私が思いがけず管理職に昇格し、周囲に「自信がなくて…」と漏らしていた時には、本当にたくさんの方から応援していただきました。家事や育児との両立で大変な時には、先輩たちがすぐに声をかけてくれ、相談に乗ってくれたり、サポートをしてくれたりしました。課長になってまだ1カ月ほどですが、この短い時間だけでもいろいろな方たちに助けていただいています。こうした社員同士の助け合いが自然と生まれるのがENEOSウイングの良さですね。

西村今後の目標は、会社を支える縁の下の力持ちになること。私たちの部署がENEOSウイングで占める売上は決して大きくはないですが、他の部署を支えられるような存在に育てていきたいです。保険をうまく活用し、会社の福利厚生をより充実させるなど、皆さんの暮らしをもっと豊かにしていければと思います。

田中私の目標は、1年目の若手社員が、5年目を迎える頃にきちんと活躍できるような教育を提供することですね。現場にはたくさんの女性スタッフが勤務していますが、まだまだマネージャーなどの役職者が少ないのが現状です。そこで、私自身の現場での経験を活かしながら、女性社員同士が気持ちを共有し、心の支えになるような場を作ることにも取り組んでいきたいです。

山本一番の目標は「部下から信頼されること」。あとは、女性管理職をもっとポジティブな存在にすることですかね。今は、管理職になることに対して腰が引けている女性もいると思いますが、「なりたい」「目指したい」とみんなが前向きに思えるような存在にしていきたいです。

田中そのためにも、まずは私たちが女性管理職のロールモデルにならないといけないですよね。

西村本当にそう。そして、「女性が自信を持って管理職になれるような環境を作ること」。これが目標ですかね。

山本そうですね!